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労災職業病闘争小史

ISBN 978-4-939042-18-8 C0036
編著者 関西労災職業病研究会
発行 アットワークス/2006年8月発行
体裁 A5判・260ページ・ソフトカバー
定価 本体1,800円+税

   


労働災害・職業病の根源をたちきれ!!

 労働災害・職業病で命を奪われた労働者は、今なお毎年2,000人近くに及んでいる。
 政府・資本は「新自由主義」の旗印のもとに規制緩和・民営化をおしすすめ、大企業に莫大な利益をもたらしている。他方、職場では、パートや派遣労働者が増え、しかもサービス残業の強制、長時間労働によって、心の病・過労自殺・高次脳機能障害が続発し、健康破壊がすすんでいる。
 本書は、この実態に早くから注目し、地域・職場から労働災害・職業病をなくす運動に取り組んだ労働者・専門家・学生たちの闘いの歴史であり、不幸にして労働災害・職業病にたおれた人たちへの弔鐘の書である。

再び予防医学・社会医学へ

車谷 典男・奈良医科大学教授(地域健康医学教室)

 中皮腫は辛い病である。癌の中で最も予後が悪い疾患であることと、呼吸が苦しく、強い痛みを伴うからである。自分が中皮腫におかされ、手術を受けたが転移をしてしまったことを淡々と述べる患者さんや、大事な一人息子を亡くした母親の慟哭、妻を失った夫の悲しみ、夫を奪われた妻の後悔、母親を看取った娘の切ない思いなど、息詰まる話ばかりであった。
 それにしても、クボタの中皮腫問題は重い。重すぎる話である。企業、行政、医療機関、専門家に多くの問を投げかけてきている。国の不作為と決めつけるのはたやすい。でも、これほどアスベストを社会に氾濫させてきたのは私たち自身でもある。今一度、社会医学に立ち返り、社会の仕組みの不合理さに取り組みたいと思う。(本文中より)

 ●編著者からのメッセージ●

安全なくして労働なし 抵抗なくして安全なし
現在、政府・資本は、「構造改革」の名の下に市場原理主義を押し進め、規制緩和・民営化を次々と実施して、利潤第一で効率化を優先する弱肉強食の競争社会をつくり出している。
職場では、非正規雇用労働者が増え、所得格差は拡大し、サービス残業など長時間労働が恒常化している中で、心の病、過労死、過労自殺、高次脳機能障害、アスベスト被災の拡大と、労働者の生命と健康の破壊が続いている。
被災者の救済と労働災害・職業病をなくす運動の強化が求められている現在、今までの運動を振り返り、少しでもこれからの運動の糧になればとの思いである。

 ●目 次●
    はじめに(小城 修一)

    3K(きつい・汚い・危険)から3A(愛・明るい明日・汗が報いられる)へ(青山 英康)
    関西労職研と私(井上 二郎)
    六年半の高次脳機能障害とのかかわり 特に、労災問題について(山口研一郎)
    再び社会医学へ(車谷 典男)

    関西労職研発足前後の労災職業病闘争(豊田 正義)

    関西における労災職業闘争の取り組み
     全金京滋の労災職業病闘争(小城 修一)
     京滋におけるじん肺闘争(宮入 昭午)
     京滋じん肺患者同盟の闘い(森田 茂雄)
     労働基準審議会のこと(小城 修一)
     尼崎での労災職業病の取り組み(谷村  梓)
     国労じん肺闘争と地域共闘(森村 敏孚)

    座談会 関西労災職業病研究会の歩みと闘い

     故 山下五郎医師を偲ぶ(藤井 新造)

    関西労災職業病研究会会報 関西労災職業病ニュース
    関西労災職業病研究会の歩み

    編集後記(豊田 正義)

読者コメント

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 旧・全金京滋地本の労災・職業病闘争の取り組みを中心に、関西地区における運動の歴史を知ることができる貴重なものである。中には、関東ではほとんど知られていない運動や“事件”(労災)もあり、参考となった。

 ここまで労働者をいたぶられたら、ほんとルールなきケンカしかありませんね。(男性)

図書紹介記事

 社会評論(2007年冬・148号)読書ノート
   労働者の闘いの息吹が聞こえる 片田幹雄(全港湾関西地方建設支部)

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 読売新聞(2006年9月3日)「くらし■健康・医療」

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